日時

目的地

所在地

2014年12月24日

宝達山(637.1m)

石川県羽咋郡宝達志水町

 行動日程

宝達山登山口(駐車場)9:15〜10:15鉄塔10:25〜11:40車道出合11:40〜11:45山の竜宮城12:40〜13:00宝達山山頂13:05〜13:25山の竜宮城13:40〜13:45車道出合13:45〜鉄塔〜15:15宝達山登山口(駐車場)

 参考資料

Web情報:国土地理院/基準点成果等閲覧サービス(三角点情報)

文献  :

 これまでの山行記録

 

地図を全画面表示で見る

【地図の説明】 この地図はおおよそのルートをトレースしたもので、正確ではありませんので参考程度にとどめてください。最初はOpenStreetMapが表示されますが、地図の右上にあるボタンにポインターを持っていけば、「地理院地図」、「空中写真(航空写真)」に切り替えることができます。地図上の赤線が今回歩いたルートです。

≪注:赤枠で囲った写真にマウスポインターを当てると、ルート表示や説明が現れます。≫

宝達山は637mの低山だが、裾野の広い堂々とした山だ。高い山のない能登地方では最高峰。山頂付近にたくさんのアンテナ鉄塔が立っているので、遠くからでもすぐにその山と解る。この山には昔金山があったそうで、「宝達」と言う名前はそこから来ているそうだ。今年の北陸地方は12月始めに雪が降ってから、天候が不順で山に行けていない。能登地方は比較的雪が少ないと聞いているので、運動不足解消のため、この山に登ることにした。今年10月に車でこの山に登ったが車道ではなく、下から歩いて登れる、「こぶしの路」という登山道があるそうなので、今回はそこを歩くことに。

案内板(拡大

トイレ完備

金沢市内から国道8号線を走り、途中で国道159号線に乗り換え、能登半島の付け根を北上。車窓から見る風景に雪は見られない。道も乾いており、とても北陸の風景には見えない。しかし、159号線から離れ、山に向かうと徐々に雪が出始め、登山口のある東間集落ではうっすら雪が残っていた。ここには案内板もトイレも駐車場も完備していたが駐車場には雪があったので、車は道が広くなったところにおかせてもらった。

登山道入口

小さな橋を渡る

登山道に入ると、最初はしばらく林道歩きだ。林道の途中に名水があり、水を汲みに来た車が2台止まっていた。200mほど歩くとまた「こぶしの路」の標識があり、小さな橋が掛かっているので、そこを渡る。

深く掘れた登山道

橋を渡るとすぐに深く掘れた登山道が現れた。こぶしの路は新しく作られた登山道だと聞いたが、一部古い道を使っているようだ。古道といって良いようなU字に掘れた、年季の入った道だ。

日本海が見えてくる

しばらく登ると、日本海が見えてきた。まだこの時点では空が明るく、海にも青さが残っていた。深く掘れた登山道は最初だけで、あとはすべて尾根道なので、迷うことはない。標識も多く、黒字に金色の文字で書かれた洒落た登山道標識もあった。

洒落た登山道標識

中間点にある鉄塔

1時間ほど登ったところで鉄塔が現れた。ここがほぼ中間点で、標高は300mほど。ここまでトレースがあり、積雪もそれほどでないので、壷足で登ってきたが、この辺りから少し雪が増えてきたのでワカンを着ける。

P5100066.jpg

鉄塔から山小屋(山の竜宮城)が見える

鉄塔からは正面に山小屋(山の竜宮城)と山頂付近のアンテナ鉄塔が見えたが、はるか先だ。山頂へはそこからまだ1kmほど歩かなければならない。

細尾根の登山道

登山道は忠実に尾根をなぞっている。左記写真のようにかなり細くなった尾根筋を歩くところもあった。来るときに車の中から宝達山の緩やかで長大な稜線が望めたが、この道はそこを歩くようで、殆ど急なところがない。

 

対岸の山を望む

日本海側を望む

登山道からは対岸の山肌に宝達集落から上がってくる車道が見える。また、反対側には日本海が望めたが、徐々に天候が悪くなり、空は真っ暗、日本海はうっすらしか見えなくなってきた。

平坦地に出る

登山道標識

ここまでずっとトレースがあったし、標識がこまめに立っていたので迷うことはなかったが、上記地点の平坦地にやってくるとトレースがいくつかに分かれていた。まっすぐ進んでいるトレースがいくらか濃かったが、登山道標識は左のほうを指していたので、そちらのトレースに従って進むことにした。

古い林道と交差する

林道に出てくる

その平坦地には右のほうから林道らしきものが上がってきていたので、この平坦地は林道の上のようだ。後で解ったことだが、まっすぐ進んでいたトレースはその林道を進んだようだ。なお、この林道は古い林道で、宝達山に登るには昔はこの道しかなかったようだ。後で確認したところ、この古い林道は山の竜宮城のすぐ横に上がってきていたが、林道の入口には車両通行止めの標識があった。正規の登山道と思われるトレースに従って進んでいったが、そのトレースも途中からその古い林道に合流し進んでいたから、直進するトレースを選んだほうが良かったようだ。帰りはそのルートで下山した。この辺りでは1m以上の雪があり、登山道が解りづらく、トレースがなかったら迷っていたかもしれない。

右手に山小屋が見える

本来の登山道

休憩も入れ、2時間半ほど掛かってようやく宝達集落から上がってくる車道に合流した。車道を跨いで登山道が続いていたが、山小屋がすぐそこに見えたので、そこで休憩することにした。

車道に合流した地点から日本海を望む

山の竜宮城

軒下を借りて昼食

山小屋(山の竜宮城)までは100mほどだが、雪の上にはかなりの足跡があった。山小屋はかなり立派で。小屋と言うよりは、ログハウス風の売店といったほうが良いかもしれない。無積雪期には軽食コーナーもあるそうだから、当然冬季閉鎖中。軒先を借りて休憩することに。しかし、風が強い。海から吹きつける西よりの風なので、建物が良い風除けになるはずなのだが、風が回り込んで寒い。しかし、他に休憩するめぼしいところはなく、ここでお湯を沸かし、昼食を摂ることにした。冬季に使える山小屋があればもっと登ってくる人が増えるのでは。

山小屋から山頂に至る林道

山頂手前の建物

1時間ほど休んで、ザックをここに置いたまま山頂まで行ってくることにした。山小屋まではたくさんの足跡があったが、ここから山頂に至る車道には全く足跡がない。ここまで来て引き返す人が多いようだ。足跡はないが、新雪ではないのでワカンを着けていると、それほど足が沈み込むことはない。しばらく歩いたら、ワカンの跡が現れた。正規の登山道は車道の一歩下を通り、山頂まで続いているはずだが、その人も登山道が歩き辛くなってきたのか途中で車道に出て、山頂を目指したようだ。

鳥居が見えてくる

本来の登山道はここに出てくる

山頂に至る車道にはワカンの跡がひとつあるだけで、足が沈んで歩きにくい。ようやく前に鳥居が見えてきた。この山頂には手速比?神社の上社がある。ちなみに下社は登山口のあった東間集落にある。

手速比?神社 上社

三角点の標識

山小屋から山頂まで1kmほどあり、20分ちょっと掛かって山頂に着いた。山頂広場には殆ど足跡がなく、手付かずの雪原が広がっていた。一等三角点「宝達山」の案内板の足が完全に隠れているので、積雪は1m弱か。手前の神社は雪溜りになるのか狛犬の台座が完全に隠れていたから積雪は1m以上だろう。

山頂広場全景と砺波平野を望む

天気が下り坂で、黒い雲が垂れ込め、ますます視界が悪くなってきた。富山方面の景色を眺めてみたが、立山連峰は完全に雲の中で見えない。金沢方面は木々が邪魔して、よく解らなかった。寒くて、ゆっくり展望を楽しむ余裕はなく。すぐに山頂を後にした。山小屋に戻り、身支度を整え、同じルートで下山。登ってくるときも雨がぱらつくことがあったので、殆ど休憩も取らず下山したら、登山口には山小屋から1時間半ほどで着いた。下山途中は小雨がぱらつく程度だったが、登山口で帰り支度をしていたら、土砂降りになってきた。もう少し遅かったら、ずぶぬれになっていただろうから、ラッキーだった。

登山口近くの名水

登るときも水汲みしている人がいたが、帰りにも水汲みに上がってくる人がおられた。この名水がある場所は手速比?神社の境内となるようだ。帰りは少し距離があったが「古墳の湯」と言う日帰り温泉施設に寄って汗を流し、帰路に就いた。建物が新しいし、湯もぬるぬるしていて良く暖まった。お薦めの温泉だ。能登の山なのでもっと雪が少ないと思っていたが、予想以上に雪が深かった。しかし、トレースがあったので、大分楽が出来た。冬季の運動不足解消にはもってこいの山だと思う。

 

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