日時

目的地

所在地

2017年6月14日

銀杏峯(1440.6m)

大野市宝慶寺/同市中島

行動日程

名松新道口10:00~(林道歩き)~10:30小葉谷登山口10:35~11:05鉱山跡石垣11:05~11:30海抜1100m11:40~12:25極楽平入口12:25~12:40銀杏峯山頂13:30~13:45親水古道分岐13:50~(途中10分休憩)~14:30P1150m14:30~15:30名松新道上の登山口15:30~(林道歩き)~15:40名松新道口

参考資料

Web情報:国土地理院/基準点成果等閲覧サービス(三角点情報)

文献  :

 これまでの山行記録

 

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【地図の説明】 この地図はおおよそのルートをトレースしたもので、正確ではありませんので参考程度にとどめてください。最初はOpenCycleMapが表示されますが、地図の右上にあるボタンにポインターを持っていけば「OpenTopoMap」、「地理院地図」、「空中写真(航空写真)」に切り替えることができます。地図上の赤線が今回歩いたルートです。

<<注:赤枠で囲った写真にマウスポインターを当てると、ルート表示や説明が現れます。>>

銀杏峯には以前に一度だけ登ったことがあるが、その当時はまだ名松コースができておらず、前々から一度歩いてみたいと思っていた。以前登った時、小葉谷コースが急登だったことを覚えており、膝の調子がいまいちの私にとって、この激坂を下るのはきついと判断。今回、小葉谷コースを登り、名松コースを下りることにした。なお、銀杏峯の読みだが、「げなんぽ」、「げなんぽう」の両方が使われている。また、「銀杏峰」との表記もある。ここでは、国土地理院の「銀杏峯(げなんぽ)」を採用することにした。

宝慶寺いこいの森

名松コース入口のある宝慶寺いこいの森にはバンガローやキャンプ施設がある。きれいに芝が整えられており、気持ちのいい公園だ。この一郭に名松コースの入口がある。

名松コース登り口

いこいの森を入ってすぐの所にあるのが名松コース(名松新道)登り口だ。ここから登るのが本来のルートだが、ここに車を置いて周回してくると距離が長くなるので、さらに林道を登って、上の登山口まで行くことにした。

名松新道口

林道を10分ほど走ると、名松新道口と書かれた標識がある。ここから周回すれば時間短縮になるので、この近くの路肩に車を置き、林道を小葉谷登山口まで歩き、そこから山頂に登り、名松コースを下りてくる周回ルートを取ることにした。林道脇に数台車があったから、先客がいるようだ。

林道脇に車を停める

名松新道口に駐車スペースがあったが既に車が停まっていたので、林道を少し入った所に車を停めさせてもらった。

舗装林道を歩く

今年は梅雨前線が南のほうに停滞しており、梅雨入りはまだ。気温も上がっておらず、湿度も低い。まだ、春山の陽気だ。気持ちのいい青空が広がる中、舗装林道を歩いていく。

堰堤

10分ほど歩くと大きな堰堤が見えてきた。あるサイトにこの脇から登っていく登山道があると書かれてあったが、よく解らなかったので、そのまま林道を登っていく。

白山を望む

途中の広場からは、少し雲がかかっているものの、雪の残る白山が望めた。

銀杏峯の稜線

林道から、これから歩く小葉谷登山道がある尾根が見えた。上記写真の中央から左のほうに登っていく尾根が小葉谷登山道だと思われる。はっきりしないが、銀杏峯の山頂は手前の山に隠れて見えないようだ。中央の稜線は銀杏峯から部子山に至る稜線。

作業小屋

途中作業小屋があった。以前この林道は行きどまりだったが、池田町まで繋がったことで、人気が多い。 

小葉谷登山口

30分ほどで小葉谷登山口に着いた。小さな鳥居が目印だ。ここには広い駐車場もある。

登山口駐車場

駐車場には一台車が停まっていた。駐車場は広く、2、30台は停められそうだ。

登山道の様子

登山道に入り、森の中の道を登っていく、最初は平坦な道だったが、すぐに急登となった。

シライトソウ

小葉谷登山口から少し登った所に咲いていた。一見したところ、白山で見かけたイブキトラノオかと思ったが違うようです。他にサラシナショウマにも似ていますが、花が針金のように一直線に真横に伸びているので、シライトソウだとしましたが、間違えていたらご一報いただければ幸いです。

林道を横切る

登山道に入り、森の中の道を登っていくと、また林道に出る。先ほどの林道の続きだ。この林道は銀杏峯・部子山がある稜線を越えて、反対側の池田町まで続いている。林道を少し歩き、再度山に入っていく。

ここから再度登山道へ

ここから階段を上り、再度登山道へ。

鉱山跡石垣の標識

登り始めてすぐのところに鉱山跡石垣と書かれた標識があった。ここに元は銀山があったそうだ。銀杏峯も銀山があったことに由来しているそうだ。

鉱山跡石垣

鉱山跡石垣から少し登った所で、登山道が二つに分かれていたから、鉱山跡をめぐる遊歩道だと思われる。

海抜1100m地点

小葉谷コースは急登続き、1100m地点までもかなりの急登だったが、ここから先がさらに大変だった。ここのブナの木には六根清浄と書かれた板がぶら下がっていた。ふもとにある宝慶寺の雲水さんが登ってくるのだろう。

海抜1200m地点

ここまでもかなりの急登続きで、かなり体力を使ったが、ここからさらに急登が続くとの標識を見て、ゲンナリ。この日は気温が低く湿気がないので良かったが、もっと気温が上がっていたら、バテていただろう。

海抜1380m地点

それでも、1100m地点からノンストップでここまで上がってきたが、もう体力の限界だ。ちょっと頑張りすぎたかな~~。しかし、ここからは平坦な道が続くので、そのまま休まずに山頂を目指す。

ユキザサ

標高1300m地点あたりの日陰に咲いていました。花の形状、葉の形状からユキザザとしました。

部子山

極楽平と呼ばれる稜線から、隣の部子山がよく見えた。

極楽平

その名の通り、急登から解放された体にはこの稜線歩きは極楽だ。ゆっくり、体力の回復を図りながら、歩いていく。

わずかに残された雪渓

途中の沢筋に雪渓がまだ残っていた。

極楽平周辺の案内図

極楽平周辺には新しく、遊歩道ができたようだ。以前より魅力的になり、登る人が多くなったのもうなづける。

銀杏峯山頂

稜線歩き10分ほどで山頂に着いた。以前来たときは稜線が藪に覆われていたが、今回はきれいな道ができていた。銀杏峯は最近人気の山のようで、歩く人も多いようだ。山頂には1パーティーだけがおられた。いこいの森や林道、小葉谷登山口に5,6台の車が止まっていたから、もう少し人がいるかと思ったが、すでに下りてしまったのかもしれない。ここでお会いした方は小葉谷コースをピストンされるそうだ。

姥ヶ岳・能郷白山

荒島岳

少し雲がかかってきたが、まずまずの展望で、遠く御岳山や北アルプスと思われる雪をかぶった山々を望むことができた。先ほど見えていた白山は、山頂に着くと完全に雲の中、全く見えなかった。

御嶽山

荒島岳の右あたりに大きく御岳山が見えた。写真ではぼんやりだが、肉眼ではもっとはっきり見えていた。展望がいいし、疲れた体でなかなか立ち上がれない。あっという間に一時間が過ぎてしまった。名松コースを下りるのに二時間以上かかるというので、ようやく1時半に重い腰を上げた。

山頂下のお地蔵さん

名松コースは山頂から降りる所が急だったが、そこを過ぎればしばらくはそれほどの急坂はなかった。山頂から少し下りたところにお地蔵さんがあった。

名松新道の様子

名松新道は新しい道と言いながら、しっかり踏み固められ歩きやすい登山道となっていた。

親水古道分岐

途中、中島から上がってくる親水古道分岐があった。こちらのほうは歩く人がないようだ。あまり踏み込まれていない。しかし、笹は刈り込まれてあった。

ブナ林の中を進む

名松コースも小葉谷コース同様、一面のブナ林。森林浴を楽しみながら歩いていく。

前山(P1150m)

ちょうど中間地点あたりに1150mのピークがあった。標識には前山となっていた。 

大野盆地を望む

1150mのピークからは大野盆地を望むことができた。

仁王の松

かなり下りてきたところから、松の大木が目立ち始めた。ここの松には仁王の松との札がかかっていた。ここから先にも何本か名前が付けられた松があった。

見返りの松

羽衣の松

名松上部登山口

途中、ホースがひかれた水場があり、そこを過ぎるとすぐに林道に出た。ここが名松コースの上の登り口だ。ここには数台車が停められる駐車場があった。そこから林道を歩いていくといこいの森に下りていく登山道分岐があったが、そのまま林道を歩いて車に戻った。

キショウブ

登山道近くの林道脇にショウブの仲間と思われる花が咲いていた。調べてみるとキショウブというそうだ。ヨーロッパからの帰化植物で、観賞用だったようだが繁殖力が強く、今は野生化しているそうだ。ショウブは水辺に生えるものだと思っていたが、ここの花は乾燥した土の上に生えていた。この種は畠などにも生えるそうだから、やはり生命力のある植物といえるだろう。

いこいの森に下りていく道

林道を少し下りたところにいこいの森に下りていく登山道が分岐していた。

林道を歩いて車を置いた地点に戻る

林道を10分ほど歩くと、車を置いた場所に着いた。上の登山口から歩き出したことで、少し楽をしたがそれでも登り3時間、下り2時間の山歩きだった。帰り支度をしていると、バイクに乗った若者が近づいてきた。何事かと思ったら、近くの林道を走っていたら熊が出たということだった。親切にも知らせに来てくれたのだ。舗装林道を200mほど登ったところらしい。忠告に従って、早々に退散することにした。

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