日時

目的地

所在地

2017年9月27日

奥獅子吼山(928.2m)

白山市白山町/金沢市菊水町

行動日程

登山口9:15~10:05月惜小屋10:05~10:25林道出合(簡易トイレ)10:25~10:40林道出合(犀鶴林道登山口)10:55~11:10月惜山(林業試験場分岐)11:10~11:40板尾方面分岐11:40~12:00奥獅子吼山頂12:40~13:30犀鶴林道登山口13:35~14:10月惜小屋14:10~14:30ゴンドラ山頂駅14:40~(ゴンドラ)~14:50登山口

参考資料

Web情報:国土地理院/基準点成果等閲覧サービス(三角点情報)

文献  :

 これまでの山行記録

 

地図を全画面表示で開く

【地図の説明】 この地図はおおよそのルートをトレースしたもので、正確ではありませんので参考程度にとどめてください。最初はOpenCycleMapが表示されますが、地図の右上にあるボタンにポインターを持っていけば「OpenTopoMap」、「地理院地図」、「空中写真(航空写真)」に切り替えることができます。地図上の赤線が今回歩いたルートです。

<<注:赤枠で囲った写真にマウスポインターを当てると、ルート表示や説明が現れます。>>

十数年ぶりに奥獅子吼山に登る。この山は加賀方面から白山に登る際、加賀平野の入り口にあたる山で、この山の近くを加賀禅定道が通っていたといわれている。また、登山口となる獅子吼高原はパラグライダーなど、レジャーのメッカとなっている。

ゴンドラ山麓駅駐車場

9時半からゴンドラが動くとの事前情報だったが現地に着くと10時からだと解った。まだ時間があるので、下から歩くことに。

ゴンドラ山麓駅

登山口は.獅子吼高原に登っていくゴンドラの山麓駅にある。ゴンドラの下をくぐり登山道に入る。

足場で出来た階段

歩き始めると、山のほうからなにやら大きな音が聞こえてきた。何かと思ったら、堰堤のところで工事をやっており、足場で作られた階段を登っていく迂回路ができていた。足場は不安定で山登りより、スリル感があった。

工事現場

堰堤の上を歩く

迂回路は堰堤の上を歩くようになっていた。そこを渡って、ようやく本来の登山道に入る。

つづら折りの登山道

登山道は杉林の中をつづら折りに登っていく。薄暗く単調な登りなのであまり好きではなかったが、今回は登山道がきれいに整備されており、気持ちよく歩くことができた。

加賀平野を望む

途中、木が伐採されたところがあり、加賀平野が望めた。正面に日本海が見えるはずだが、今日はかすんで見えない。

月惜小屋(五万堂ヒュッテ)

50分ほどで小屋がある尾根に着いた。この小屋は正式には五万堂ヒュッテと言うそうだ。五万堂は護摩堂が転訛したものだと思われる。加賀禅定道の名残か。ここは月惜峠となっているが尾根の鞍部ではなく、ピークに近く峠の雰囲気はない。ただ、今歩いてきた道が昔の峠道で、ピークを通る峠だったのならその可能性はありそうだ。

見晴らしの良い登山道

月惜小屋から少し登りがあるがその後はまた平坦な道となる。尾根から一段下を歩くところでは展望が利き、手取川流域の谷筋を見下ろすことができた。 

手取川流域の眺め

加賀平野や手取川流域の谷を見渡す。

犀鶴林道出合

月惜小屋から20分ほどで、犀鶴林道に接しているところに出た。ここには簡易トイレが置かれており、また北の尾根筋に道がつけられていた。後述するがこの道は御堂山(P734.5m)に登っていく登山道だ。このピークを月惜山だと書いているサイトがあったがそうではないようだ。

登山道の様子

登山道はほとんどアップダウンがなく、よく整備されており、気持ちがいい。

犀鶴林道出合(登山口)

1時間半ほどで林道に出る。ここも登山口の一つとなっており、駐車場には3台車が停まっていた。ここからだと奥獅子吼山までは1時間ほどだ。なお、帰りにこの地点を通る峠道らしきものを発見した。上記写真にその峠道らしきものを表示しておいた(マウスポインターを写真に持っていくと赤線で表示されます)。ここに峠があったかどうかは調べていないが、道はかなり深く掘れており、かなり使われた道だったに間違いない。

犀鶴林道登山口駐車場

その峠道らしきものは登山口駐車場を通り、木が生えていないところから反対側に降りていたように思われる。

犀鶴林道開通記念碑

駐車場の前に林道犀鶴線開通記念碑があった。この林道の開通は平成17年となっていた。

林業試験場分岐

犀鶴林道登山口からひと登りで、林業試験場分岐に着いた。ここを降りていくと、犀鶴林道を横切り、林業試験場まで下りていける。

月惜山山頂

林業試験場に降りる道の反対側の尾根に、小さい切開きがあり、月惜山の標識がかかっていた。月惜山は月惜小屋のすぐ北にあるピーク(P734.5m)だと思っていたので、不思議に思っていた。しかし、スカイ獅子吼にあった案内板(下記写真)を見ると、やはりここに月惜山の表示があるので、ここで間違いないようだ。ちなみにP734.5mは御堂山と言うそうだ。簡易トイレのある林道出合から御堂山に至る登山道や、月惜山の整備、標識設置はチャムラン山の会が行ったとのこと。なお、月惜山は「つきおしみやま」ではなく、「つきおしやま」と呼ぶのだそうだ。

スカイ獅子吼入口にあった案内板(拡大

帰り道に通ったスカイ獅子吼(獅子吼高原)の入り口にあった案内板。獅子吼という地名と加賀禅定道の関係や、山々の位置関係がよくわかる。

板尾方面分岐

林業試験場の分岐からも平坦な道が続き、ハイキング気分で歩いていくとまた分岐があり、板尾方面と書かれてあった。ここまで歩いてきたコースもその一部らしいが、ここから板尾方面に至る道が元の加賀禅定道だったようだ、途中には宿の岩など、禅定道に由来する地名が点在している。

山頂の草原

前が開けると、草原が広がっていた。ここが山頂だ。昔は鉄塔があったが、今回来たらなくなっていた。

奥獅子吼山の三角点

草原の奥のほうにベンチがあり、三角点が置かれていた。なお、山頂近くで蜂に刺され、医者に行く羽目に。小さい蜂だったのでスズメバチではなかったと思うが、数日かゆみが止まらなかった。

白山方面を望む

ここから見る白山は福井や加賀市などから見るたおやかな姿と違って、ごつごつした印象を受ける。

スカイ獅子吼(スキー場跡)

蜂に刺されたこともあり、帰りはスカイ獅子吼(獅子吼高原)のほうに回って、ゴンドラで下山した。スカイ獅子吼には草原が広がっており、気持ちがいい。天気が良ければ日本海が目の前に見え、観光スポットになっている。スキー場があったが御他聞に漏れず、今は廃業している。なお、獅子吼高原の案内板はこの手前にあった。

ゴンドラ山頂駅

ゴンドラは常時乗車が可能で、待ち時間がない。乗車時間は5分ほど。最初は揺れが気になったが、すぐになれてしまった。

ゴンドラ山麓駅

歩いている最中はそれほどの痛さやかゆみを感じなかったが、下山後しばらく休んでいたら、痛みが増してきたので、念の為、近くの病院に行くことに。蜂に刺されるハプニングはあったものの、道はよく整備されており、気持ちいい山歩きを堪能できた。幸いスズメバチではなかったようで、大事には至らなかった。

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