日時

目的地

所在地

2017年3月25,27日

下金屋峠(仮称/約100m)

あわら市滝/同市下金屋

行動日程

【3月25日】名泉郷入口14:10~(カメラ紛失30分ロス)~15:00三叉路15:00~15:10名泉郷からの道に合流15:10~15:30下金屋峠入口15:30~15:35下金屋峠15:35~(旧道)~15:55滝集落15:55~16:20滝トンネル16:20~16:45名泉郷入口

【3月27日】名泉郷南西隅14:10~14:20下金屋峠14:20~14:35P100m14:35~15:00下金屋峠(周辺散策)15:15~(新道)~15:35滝集落15:35~16:25第20号鉄塔16:30~16:45名泉郷スタート地点

参考資料

Web情報:国土地理院/基準点成果等閲覧サービス(三角点情報)

文献  :

 これまでの山行記録

 2008.12.182009.5.202012.12.21

地理院地図(峠道全体)地理院地図(3/25)地理院地図(3/27)Yahoo!地図 地理院地図を全画面表示で開く

Webサービス by Yahoo! JAPAN

注:この地図はおおよそのルートをトレースしたもので、正確ではありませんので参考程度にとどめてください。最初はYahoo!地図の山岳表記に適した地形図が表示されますので、登山口へのアクセスを知りたい場合などは地図表示画面の上部にある地図ボタンをクリックして戴ければ標準地図に切り換わります。また、ラベル(吹き出し)のないマーカー(アイコン)にマウスポインターを合わせると、その地点情報が表示されます。この地図ではアバウトなルートしか解りませんので、詳しいルートは「地理院地図」をご覧ください。なお、地図上の赤線が3月25日に歩いたルート。紫色の線は3月27日に歩いたルートです

<<注:赤枠で囲った写真にマウスポインターを当てると、ルート表示や説明が現れます。 >>

【3月25日の記録】

あわら市滝と下金屋や熊坂の間には小さな山が並んでいて、その山を越える道が多数存在している。今日行く道は今の地理院地図にも破線で表示されているものの、滝トンネルがある上を越える滝峠(仮称)が主流であったようだから、道の痕跡を見つけるのは難しいだろうと思っていたが実際行ってみると、掘れた立派な道が残っていたのは嬉しい驚きだった。しかし、その掘れた道は破線の道とはルートが違っていたから、その造りからして旧道だと思われる。破線の道は近年になって開発された道だと思われる。なお、今回行った滝から下金屋に抜ける峠道は単純にひとつの尾根を越える峠道ではなく、いくつかの尾根を越えたり、谷に下りたりする道で、特にこれが峠だという場所はないように思われるが、途中の小さいピークにいくつもの道が交わっている追分があり、そこを峠とし、下金屋峠と呼ぶことにした。また、ここでは掘れた尾根筋の道を旧道、破線で描かれている、谷筋の道を新道と呼ぶこととする。

ニュータウン名泉郷から山へ

このエリアには滝の宮山(雨請堂)や金津山街道など、ちょっとした山歩きスポットとなっており、鉄塔巡視路や林道を使って下金屋の分譲住宅地まで歩けるルートも出来ている。今回はそのニュータウン名泉郷側から歩くことにした。このルートは以前は名泉郷から歩く人がチラホラおられたが、最近は全く人に会わなくなった。熊やイノシシ騒ぎでもあったのだろうか。

20号鉄塔横から尾根筋へ

山道に入ってすぐのところに20号鉄塔がある。その鉄塔の後ろのピークから尾根筋を歩き、峠にアプローチすることにした。

新道が描かれている谷筋

尾根筋に道跡はないが、それほどの藪ではないので歩きやすい。破線の道は左側の谷筋を通っているはずなのだが覗き込んでも、はっきりした道跡は見当たらなかった。

三叉路に出る

尾根筋を300mほど進んで行くと、急な下り坂となり、谷底に下りていった。そこは三つの谷が交わる地点で、谷筋に薄っすら踏み跡があったから、三叉路と言っていい場所だ。

新道が描かれている谷筋

尾根筋から見えていた、破線の道(新道)が描かれている谷筋もここに下りて来ていた。しかし、踏み跡程度で、道の痕跡は薄かった。この日は地図も持ってきておらず、峠道のルートもはっきりしなかったので、三叉路を滝のほうだと思われるほうに進んで行ったが、実際の峠道(新道)はまっすぐ急斜面を登って行くようになっていた。しかし、そこにはっきりした道跡はなかったので、結局左の沢筋を進んで行くことにした。

道跡が現れる

沢筋には最初はっきりした道跡はなかったが、途中から平坦にならしたと思われる跡が現れたので、そのまま進んで行った。

名泉郷からくる山道に合流

すると、見慣れた場所に出た。そこにあったのは名泉郷から滝の宮山に至る山道だ。これにより、今歩いてきたのは滝に至る峠道ではないことがはっきりした。このまま、歩きにくい沢筋を戻るのは億劫なので、滝の宮山に至る山道を歩いて、峠道があるだろうところに行くことにした。

周回林道から峠道へ

ここにある林道(金津山街道)は滝の宮山から滝トンネルの上を通り、一回りしてトンネルの滝側口近くに出て来る道だ。その道がUターンする辺りに古い峠道が交差しているはずなので、そこに行ってみると、林道から山に入って行く踏み跡があったので、そこを入ってみた。

掘れた道

最初はイノシシの足跡だらけで、獣道のようだったが少し歩くと、掘れた道が現れた。

下金屋峠(仮称)

その道は下りて行くとともに掘れ方が深くなり、道幅も広くなってきたので、この道が滝に下りて行く峠道に違いないと確信する。

峠道(旧道)の様子

道は尾根筋にまっすぐに延びている。この道が破線の道だと思って歩いたが、家に帰ってよく地図を見てみたら、破線の道は谷筋を通っている。破線の道は後日歩いたが、造りからして新しい。この掘れた道は旧道に違いない。

尾根筋に続く道

途中水平な尾根筋を通るところで、道跡ははっきりしなくなったが、また傾斜が出て来ると掘れた道跡が現れた。山道に毛が生えたくらいの道だろうと思っていたが、道幅は広く、しっかりした道だ。昔はかなり使われたに違いない。

尾根道から谷筋へ

尾根筋から谷に下りて行くところではかなり削られたところがあった。

沢沿いの道跡

道は沢筋に下りてきたが、そのあたりでは道が荒れてきた。しかし、沢の横に人工的に平坦にならされたと思われる跡があり、そこに道があったことは間違いないようだ。

新道・旧道分岐

峠道は林道(後日、この林道が破線の道(新道)だと判明した)にぶつかった。最近手を入れたようでよく整備されている。

真新しい林道

その林道を歩いていくと、真新しい林道が交差していた。まだ工事中のようで、道の脇に工事資材が置いてあった。

民家の横に出て来る

そこを進んで行くと、イノシシ除けの金網があり、民家の間に出てきた。

祠とお地蔵さん

峠道入口には小さな祠があった。祠の横には三体のお地蔵さんもあった。峠や峠道にあったものと思われる。

不動明王

祠の中を拝ませてもらうと、不動明王が祀られていた。真新しい花も供えられており、大事にされているようだ。

滝集落入口の石仏

滝集落内の道を歩いていくと、集落の入口に祠があり、石仏が祀られていた。この後、集落の外の新しい道を歩いて滝トンネルのほうに向かったが、新道からもいくつか石仏のようなものが見えたから、集落内の旧道を歩くべきだった。集落はずれには白山神社があり、その横を通って進んで行った。

新滝隧道

新滝隧道内を歩いて下金屋方面に出る。そのまま車道を歩いて帰ってもよかったが、回り道になるので、途中再度山に入り、先ほど歩いた名泉郷に至る山道に戻り、そこを歩いて車に戻った。

ここから再度山道へ

今日はあまり期待しないで出てきたが、掘れた峠道を発見出来たのは大きな収穫だった。ただ、峠自体は特定できておらず、課題が残った。この峠道は一つの尾根を越える道ではなく、いくつかの尾根を越えたり、谷に下りたりする道であり、特に峠というものを特定するのは難しそうだ。しかし、滝の峠道入口にお地蔵さんがあったから、この道の重要な地点に置かれていたものと思われる。その候補地として、峠道の途中にある小さなピークに目星をつけた。その場所とは、上記の地理院地図に表示したピークのうち、南側のピークだ。そこを探索するために3月27日に再度歩いてみた。

【3月27日の記録】

先日滝から下金屋に至る山越え道を歩いたが、大きな勘違いをしていたようだ。地理院地図に載っている破線の道を歩いたと思い、ルート地図にもそう表示した(3月27日に表示訂正済み)が、よく見てみると私が歩いた掘れた道は尾根筋を通っており、破線の道ではなかったことが解った。それを確認するために再度行ってみた。

名泉郷の南西隅から山へ

とりあえず、下金屋峠(仮称)の位置を特定するために、目星をつけていた地点に向かう。その地点とは上記の「今回歩いたルート」に記載した、峠道入口のすぐ南側にある小さなピーク(標高100m)だ。時間がなかったので、そこに一番早く行けそうな、ニュータウン名泉郷の西南隅から山に取り付くことにした。笹藪の中を通って、上記写真の奥に見えている稜線に取り付くと、すぐに道跡が現れた。

下金屋峠(仮称)

そこを西に進んで行くと、一昨日歩いた峠道に出てきた。なお、この後下金屋峠があると目を付けていたピークにも行ってみたが、峠らしいところはなく、結局この地点を下金屋峠と呼ぶことにした。

周回林道の切通し

そこから林道に下りる。この林道は滝の大孝池から滝の宮山や滝トンネルの上を通って、滝トンネルの滝側口近くに出て来る周回林道だ。ここから林道を歩き、林道のり面から、目星をつけていたピークに取り付いた。

ここから峠道へ

 そこに入って行くと、笹の中に道跡が現れた。

峠道(旧道)

そこを30mほど進んで行くと、目的の小さなピークに着いた。道跡はその横を進んでいたが、特に峠の雰囲気はない。ピークに登ってみたがただの藪だ。峠と呼べる場所ではないので、そのまま道跡を進んで行った。先日歩いた道に比べて、掘れ方は浅く、道幅も狭い。それでも笹の下にしっかりした道跡が残っている。

峠道(旧道)

 

旧道は切通しの上に出る

そこを進んで行くと、先ほど出てきた切通しの林道の上に出た。今は林道工事で削られてしまったが、峠道はここから対岸まで続いていたと思われる。ここから再度林道に下り、下金屋峠に戻る。

下金屋峠

ここにはたくさんの道が交差している。滝から下金屋に至る峠道(旧道)に加え、滝トンネルの滝側口近くに下りて行く道。そして、名泉郷のほうに至る道もある。名泉郷は山野を切り開き造られた住宅地で、昭和47年から分譲を開始しているが、それが出来る以前の古い地図を見ると、下金屋から名泉郷内を通り、沢(集落)に至る山越え道が描かれている。名泉郷に向かっていた道はその道につながっていたものと思われる。更に、破線の道(新道)はこの近くから谷に下り、谷筋を通って滝に下りて行っているから、この地点が交通の要衝だったのは間違いない。この峠道は単純にひとつの尾根を越える道ではなく。いくつかの尾根を越えたり、谷に下りたりする道で、特にこれが峠だという場所はないように思われるが、上記写真の地点は何本もの道が交わる追分と言っていい場所であり、ここを峠と呼ぶことにした。

破線の道(新道)が降りていく谷

前掲の下金屋峠の写真中央に写っている小さなピークの裏は上記写真の谷となっており、その谷筋に破線の道が描かれている。その道を探索してみたが、道跡を発見することはできなかったので、谷筋に下りてみることにした。

ここから左の谷に下りて行く

旧道を滝のほうに少し進むと、左につづら折りに下りて行く道跡らしきものがあったので、そこを下りてみた。

人工的に掘られた跡

倒木が多く、歩きにくい。ひどい笹藪をかき分け、谷底まで下りてみたが、破線がある場所に道跡は見当たらない。少し下りて行くと、薄っすら人工的に掘られた跡があったが、ここに破線の道があったとの確信が持てない。仕方がないので、そのまま谷筋を下りて行くことにした。

谷筋の様子

谷筋を歩いてみたが、はっきりした道の跡はない。谷筋なので、水が流れれば道跡が消えてしまう可能性は高い。一度は整備されたのだろうが、年月が経ち、道は段々風化してしまったようだ。

石切場跡1

下りて行くと、沢が現れ、そこに直線的に切り取られたような穴があった。あまりにも直線的なので、それが自然の力により出来たものには思えなかったが、それが何なのか解らないまま、沢沿を下りて行った。

石切場跡2

すると、沢の斜面に明らかに人工的に切り取られた岩壁があった。どうもこれは石切場の跡のようだ。金津山街道の周回林道を滝トンネルのほうに下りて行ったところにも石切場跡があったのを思い出した。

石切場跡3

更に下りて行くと、また石切場の跡があった。ここのが一番が大きかったが高さは5,6mほどで、規模は大きくない。どれほどの量の石材が採れたのだろうか。この近くの宮谷にはかなり大きな石切場があったそうで、この辺りで採れた石材は竹田川の水運を使って越前各地に運ばれたそうだ。

平坦な道が現れる

石切場からはしっかりした道が残っていたから、石材を運ぶのに使われたのだろう。

新・旧道分岐

そこから少し下りて行くと、先日歩いた旧道との分岐に出た。

真新しい林道

そこから先は最近工事が行われたようで、真新しい林道に変わっていた。林道のり面に青石が顔を出しているところがあったから、ここで採れた石材も勿谷石と同じく凝灰岩だったようだ。

真新しい林道(左の道)を歩く

先日はまっすぐ滝集落のほうに下りて行ったが、今日は新しく出来た林道を滝トンネルのほうに歩いていくことにした。

破線の道が越えている尾根

県道に下り、滝トンネルを通って、下金屋側に出た。再度山道に戻り、名泉郷に向かう。途中、20号鉄塔近くの尾根筋を破線の道が越えていたことになっているので、よく見てみたが、道跡は発見できなかった。

20号鉄塔

破線の道は上記写真の谷筋に下りて行っていたはずだが、その痕跡はない。地理院地図に載っている破線の道は全体的に痕跡が薄い。はっきり残っていたのは石切場から滝に下りて行く部分だけで、後ははっきりしない。明治以降、一度はこの道が整備されたようだが、その後それほど使われなかったのではないだろうか。旧道のほうがはっきりした道が残っている。

10年ほど前にこの峠道の下見に来て、滝の峠道入口からこの道を見たときはひどく荒れており、山道に毛の生えた程度の道だろうと思い、今まで敬遠してきたが、実際歩いてみると昔ながらの掘れた道がしっかり残っていたので、驚いた。石切場という歴史遺産もあり、歩いてみる価値のある古道だった。峠入口のお地蔵さんのところから上に登っていく道もあると聞いたので、その内歩いてみよう。

Back ホームへ

inserted by FC2 system