日時 |
目的地 |
所在地 |
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08年12月10,12日 |
越前自然歩道(国見岳~鮎川) |
福井市国見町~鮎川町 |
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行動日程 |
≪12月10日≫
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参考資料 |
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注:この地図はおおよそのルートをトレースしたもので、正確ではありません。なお、原則的に下から3番目の縮尺の地図に合わせている為、他の縮尺ではルートと地図にずれが生じる場合があります。地図上の赤線が今回歩いた越前自然歩道の推定ルート。緑線は今回歩けなかった推定ルートです。青線はルート上に堰堤が出来たため、まわり道をして自然歩道入口と思われるところまで移動したルート。 |
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≪12月10日≫ 以前国見岳に行ったときに、大日神社のあるピークから海のほうに向かって道が下りているのを確認していたが、それがどうも越前自然歩道だと知るようになったのは最近だ。その林道の道幅は2m近くあり、車道だと思っていたが、この林道らしきものが越前自然歩道だと思うようになった。他のルート歩いてみて解かったのだが、越前自然歩道はただの登山道とは違い、かなり幅が広く、場所によっては簡易舗装してあるところもある。林道と平行して元の登山道のような踏み跡もあったが、広い林道のような道が越前自然歩道だったようだ。地図を見ると、途中までは実線で描かれているが、その後は破線となっており、広い道はそこで途切れているのかもしれない。これまでも越前自然歩道のルートを少し歩いたことがあったが、今回まとめてそのルートを歩いてみる気になり、その最初として、前から気になっていたこのルートを歩くことにした。4、5年前にこの道を少し下りてみた時は、藪はそれほどひどくなく、楽に歩けそうだったので、今回越前自然歩道歩きの第一弾としてここを選んだが、その考えは甘かった。
大日神社への分岐点 大日神社
大日神社に至る今回のルートは国見岳の項参照。国見岳の芝生がある公園から少し行ったところに大日神社の案内板があるので、そこを右折、1km弱行けば大日神社のあるピークに着く。
そのピークからはこれから歩くルートが確認できた(上記左側写真)。結局この日は左側写真に写っている奥のピークの裾まで行って引き返すことになった。大日神社の手前に上記右側写真のような道が下りている。これが元の越前自然歩道だと思われる。
ピンクのリボン くっきりと残る道跡 最初の2、300mは下草が刈ってあり、楽に歩けたが、しばらく行くと木の枝にピンクのリボンが結ばれたところがあり、そこからはひどい藪道となった。また、林道らしき道の横には登山道と思われる踏み跡も続いており、越前自然歩道は登山道だと思っていたので、最初はその踏み跡のほうをたどったが、途中から歩行困難となったので、広いほうの道を歩くことにした。こちらの道も草がひどく、すぐに藪となった。しかし、ところどころに上記左側写真のように元の道跡がくっきり残っているところがあった。
30分ほど悪戦苦闘していたら、ちょっとしたピークが現れた。そのピークには細い登山道が上がっていっていたが、藪がひどく歩けたものではなかったので、そのピークを巻くように進んでいた広い道を歩いていったが、藪が開ける気配はなく、そこで歩くことを断念した。
帰り道に、広い道の脇に広場のようになっているところを発見。この一郭だけは全く草が生えていなかった。後でYahoo!!の地図を見たところ、この辺りに国見岳森林公園のマークが描かれてあったので、昔はここにキャンプ場か何かの施設があったものと思われる。
また、大日神社ピークに一番近い小さなピークのほうには明らかに登山道と思われる道が上がっていたので、そちらのほうにも廻ってみた。そこには少し深く掘られた道跡が続いており、ここに登山道(山道)があったことは間違いないようだ。しかし、残念ながら案内板のようなものは見つけられなかった。
登山道らしきものは、大日神社のピークにまっすぐ進んでいたので、帰りにもう一度ピークによって、道跡らしきものがないか調べたが、それらしきものは見当たらなかった。広い道は最初、林道だろうと思ったが、今回他の越前自然歩道も歩いてみて、その開発状況から判断すると、細い登山道ではなく、2mほどの幅がある広い道のほうが元の越前自然歩道だと言う結論に達した。
地図を見るとこの道は鮎川のほうに降りており、また途中で林道にぶつかっているので、そこまで車で入り込んで、越前自然歩道の痕跡が残っていないかどうか調べようと思い立った。国見岳より国見町を通って下に降りている道路を通り、上記地図に示したA地点から林道に入り込んだ。林道を2km近く走ったら、突然視界が開け、大きな水田が広がっていたのにはびっくりした。上記左側写真がそれだが、後で地図を確認したところ、この下にも水田が広がっており、こんな山奥に5haもの耕地が存在しているようだ。こんな山の中に、こんなに広い耕地を開発した先人の努力には脱帽する。そこから少し行ったところに二股があり、そこから路面が悪くなったので、歩こうと思ったが、もう時間も遅くなっていたので、やむなく引き返すことにした。
中部北陸自然歩道の案内板 中部北陸自然歩道のルート 国見町を過ぎ、鮎川町に入ったすぐのところには中部北陸自然歩道と書かれた案内板があったが、舗装された道路を歩くもので、ハイカーや登山者にとって魅力はないだろう。
まだ時間が少しあったので、越前自然歩道が海岸線にぶつかっていたと思われる地点に行ってみた。その地点は鮎川町の消防署分遣所を少し入ったところにあるのだが、そこには大きな堰堤が出来ていた。堰堤のところまで細い道があったので進んでみたが、そこから先に道はなかった。この堰堤工事で越前自然歩道は消えてしまったようだ。ここら辺の山道に詳しいという地元の人に伺ったところ、確かにここに越前自然歩道の入口があったと語っていた。
越前自然歩道をふさぐ堰堤 日本海に沈む夕日 今年は珍しく12月に入っても北陸地方は穏やかな日が続いている。寒風吹きすさぶイメージの強い日本海だが、この日は穏やかで波はなく、気分まで明るくなってくる。
≪12月12日≫
翌日、堰堤の向こうがどうなっているのか確認するために再度出かけた。堰堤の裏に出る道がないか調べたがないので、堰堤の横の坂を無理やりよじ登った。
堰堤は高さが10m近くあり、かなり高い。堰堤の上にあった名盤には、平成14年7月と書いてあった。この谷筋の下の集落に大水の被害が出たので、この堰堤を造ったそうだ。
堰堤の上から奥をのぞいたところ、道らしきものや小屋があったので、そちらに行ってみることにした。右側写真の奥のほうに越前自然歩道が続いていたと思われる。
消防署の分遣所より100mほど鷹巣側に行ったところに林道の入口があるので、そこを車で入って行った(上記左側写真のところ)。そこを300mほど走ると、二股になっているが、そこを右のほうに進む。また、しばらく行くとまた二股が現れたが、そこも右折し、山のほうに上がって行った。ここら辺も林道が錯綜しているが、比較的路面の良いほうを進んでいけば間違いないだろう。車で7、8分も走ると、上記右側写真のような空き地に出てくる。ここからは道が荒れており車では入れない。
草ぼうぼうの林道を進んで行くと、堰堤から見えた小屋が現れた。小屋といっても殆ど廃屋だ。そこから山を回りこむように進んでいくと林道終点となる。
林道終点から、川原のようなところを降りていくと、上記右側写真のような植林の杉林となる。この谷筋を越前自然歩道が走っていたと思われるが、道跡らしきものは確認できなかったので、ここで引き返すことにした。道跡を確認するなら、やはり途中の林道からのほうが良いだろうと判断した。
鮎川町の海岸に出た越前自然歩道は海岸沿いを鷹巣のほうに向かっているので、そのルートだったと思われる道を探した。海岸線に出た越前自然歩道は国道305号線を通っていた可能性もあるが、もう一本街中に入ったところにも細い道が走っているので、そちらのほうが越前自然歩道だった判断。そちらのほうを車で走って、鮎川町の北端にまで来たら、そこに小さな山があり、御嶽山公園と書かれた石碑があったので、そこを登ってみた。 クリックすると拡大します その山は小さいながら双峰となっており、海側に近いほうには守黎神社が、もう一方の峰には御嶽神社跡があった。海に近いこの山は日本海を航海する人々の目標になったようで、航海安全の神として深い尊崇を集めていたそうだ。
守黎神社の鳥居 守黎神社拝殿
案内板では守黎神社があるほうの山の標高を95mとしていたが、2万5千分の一の地図では84mの表示がなされていた。拝殿のある御嶽山の拝殿からは鮎川の町や『越前ガニ』で名高い鮎川漁港が見渡せた。
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