峠ランキング表について   ⇒峠ランキング福井へ

☆ このランキングは福井県内にある峠(実際に私が足を運んだ峠のみ掲載)を5項目の要素に分けて、5段階評価し、その合計点により順位を付けたものです。5項目について私なりに客観的に評価を行い、同点の場合は私が実際にその峠に行った時の個人的な満足度により順位を付けました。かなり独断と偏見が混じっているので、みなさんの評価とは違っているかもしれませんが、このランキングの基本に流れているのはその峠に行ってみて楽しかったかどうか、また昔ながらの雰囲気を残し、その当時の人間の営みが感じられるかどうかです。評価は私が訪れた時の状況により判断していますので、再訪した時に見直しを行い、順位を変更する場合もあります。また、その峠の成り立ちを知る上で貴重な指針となる柳田国男の「峠の表裏理論」に触発され、ランキングと共に、峠と峠道の形状により峠を分類しました。評価基準、峠の分類については下記のとおりです。

福井県内の峠ランキングと言いながら、現在のところ嶺北地方に限られていますし、まだまだ行っていない峠がたくさんありますので、徐々に範囲を広げて行きたいと思っています。峠に関する良い情報があればどしどしお寄せ下さい。

☆ 5項目の評価基準

峠を 1.姿形・雰囲気、2.保存状況、3.歴史、4.峠道の保存整備、5.到達難易度の5項目について、5点満点で評価し、その合計点によりランキングを付けました。

  • 姿形・雰囲気  :その峠の姿・形状や周辺の雰囲気、立地条件により評価しました。
  • 保存状況    :その峠が昔ながらの形を保っているかにより評価しました。近年の道路工事などにより原型をとどめていない峠が多くなっていますが、その場合は評価が低くなります。
  • 歴史       :長い歴史を持っているか、また重要な役割を持った峠であったかにより判断しました。合戦など重要な歴史の舞台となった峠や国境の峠などがポイントが高くなります。
  • 峠道の保存整備:昔の峠道がそのまま残っており、また草刈など定期的な整備が行われているかどうかにより評価しました。
  • 到達難易度   :その峠に行くのがどれほど難しいかにより評価を行いました。?峠道の保存整備のポイントが高ければ、到達難易度は下がる場合が多いので、?と?の項目は二律背反の関係にあるともいえますが、整備された峠であっても標高が高く、道程が長ければ到達難易度は高くなりますので、?と?の両方で満点をもらえる場合も出てくると思います。

☆ 峠の分類

峠の形状については旧い峠が道路工事などにより削られたり、埋められたりしたものが多く、元の姿を明らかにすることが困難なため、現状により、U1〜U5、H1〜H3、O1、O2に分類しました。峠道についてはその歴史的役割を明らかにするために、なるべく旧い峠道のルートを調べ、それにより?〜?に分類しました。

 ・峠の形状による分類

  ・稜線が落ち窪んだ峠(切通しの峠)

  • U1  :完全なU字型をした峠。人馬の通りで落ち窪んだか、または人工的に切通しにした峠。
  • U2  :V字型の峠。U字型に属するが、峠の真ん中が細くなっているため、V字に見えるもの。
  • U3  :凹字型の峠。U字型に属するが、峠の両脇の壁が直角に四角く切り取られた峠。鎌倉でよく見られる切通しの峠などがここに含まれる。
  • U4  :近代的な道路工事(原則的に戦後の工事)で造られた切通しの峠。または旧い峠があったが近年になって改修されてしまったもの。
  • U5  :上記に含まれない特殊な形状をした峠。

  ・片側だけ削られた峠

  • K1  :片側だけが人馬の通りで落ち窪んだか、または人工的に削られたかして、壁(斜面)になったもので、反対側は平坦なもの。
  • K2  :上記に属するもので、反対側は崖になったもの。

  ・平坦な峠

  • H1  :掘られておらず、平坦な峠。元の稜線の形がそのまま残っているもの。
  • H2  :人工的に稜線が削られたと思われるが、平坦な峠。石垣が残る城砦跡を通る峠(木の芽峠、湯尾峠など)はここに含めた。
  • H3  :峠が越していた稜線に近年(原則的に戦後)になって林道などが通り、元の峠が平坦になってしまったもの。または近年(原則的に戦後)になって出来た新しい平坦な峠。

  ・その他

  • O1  :峠が道路工事などにより削られ、殆ど峠の形状をなしていないか、全く峠がなくなってしまったもの。または峠があった場所がはっきりしないもの。
  • O2  :上記のどれにも当てはまらないもの。

 ・峠道の形状による分類

  • a  :谷・尾根型の峠。柳田国男が提唱する峠の表裏理論に該当する峠。
  • b  :谷・谷型の峠。
  • c  :尾根・尾根型の峠。
  • d  :近年の道路開発により出来た峠で、車道がジグザグに上り、下っているもの。
  • e  :その他、分類できず。または旧い峠道が不明なもの。
  • なお、aに該当する峠については所在地の欄の最初に書かれたほうが表(谷)側、後に書かれたほうが裏(尾根)側に該当します。

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