日時 |
目的地 |
所在地 | |||||||||||||||||||||||||||||||
2014年5月10日 |
小六所峠(仮称・約550m) 海山峠(約470m) |
越前町茗荷/梅浦 越前町茗荷/笈松/梅浦 越前町笈松/梅浦 | |||||||||||||||||||||||||||||||
行動日程 |
海山峠(駐車したところ)12:18〜12:23小六所山登山道入口12:40〜(林道散策)〜12:23小六所山登山道入口12:40〜13:30雀ヶ峠13:35〜13:55小六所峠13:55〜14:30旧峠道を散策15:35〜13:55小六所峠13:55〜16:10雀ヶ峠16:10〜16:30小六所山登山道入口16:30〜16:35海山峠16:35〜(血ヶ平に至る林道散策)〜16:50海山峠(駐車したところ) | ||||||||||||||||||||||||||||||||
参考資料 |
Web情報:国土地理院/基準点成果等閲覧サービス(三角点情報) 文献 : | ||||||||||||||||||||||||||||||||
これまでの山行記録 |
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≪注:赤枠で囲った写真にマウスポインターを当てると、ルート表示や説明が現れます。≫ 小六所峠(仮称/以下、仮称の但し書き省略)は花立峠から六所山(698.3m)に至る登山道途中にある峠。名称が解らないので、近くにある小六所山(642m)にちなんで小六所峠と呼ぶことにする。花立峠から六所山に至る昔の参詣道が最近整備され、歩けるようになったので、4月25日行ってきたが、その時は時間がなく、前から気になっていた小六所峠の古い峠道を散策することが出来なかった。それで、今回再度歩いてみることにした。峠道があっただろう場所を下から辿り、運がよければ峠に到達したいと思っている。
花立峠から小六所山登山口に向かったが、近くに駐車スペースがないので、少し離れた海山峠に行くと、立派な駐車場があった。海山峠は今は舗装林道上の峠だが、場所はちょっと違っているようだが、昔からあったそうだ。位置的に見て、笈松から梅浦に行くときに通った峠かと思ったが、笈松の人が山の中にあった田んぼに通うときに通った峠だったそうだ。ちなみに、丹生山地にはびっくりするような奥地に田んぼがあるので、感心させられる(勿論、最近は放置され森に戻っているところが多いが)。なお、笈松から梅浦に行くにはイチョウ峠を通り、ここよりもっと南側の稜線を越えたそうだ。
海山峠からはこれから行く小六所峠が見えた。基幹林道越前西部3号線から道が2本枝分かれしている。それらについては後で歩くことになる。先ずは古い小六所峠道だったと思われる道を歩いてみることにした。
その道は海山峠から越前西部3号線を北に数百m程行ったところにある小六所峠登山口から始まる。今は車も通れる作業道(林道)となっているが、これが元の峠道だったと思われる。しかし、この道は数百m行ったところで行き止まりとなっていた。昔はここから山道が続いていた思われるが、今は道は消えて解らなくなっていた。
仕方がないので、第2候補である道を歩くことにした。その道は海山峠から北に向かって枝分かれしている作業道だ。この道も最初は車が走れるほどの幅があったが、その内山道となり、道跡も不鮮明になってきた。
獣道のようになった道をしばらく我慢して歩いていくと、大木がある平坦地に出た。後で聞いたおばあちゃんによると、この辺にも昔は山の中にたくさん水田があったそうだから、これもそうだと思われた。そこから先は道が全くなくなり、進めなくなったので、沢をよじ登って、峠のほうに進んでみることにした。
数十分急斜面を登っていると、前に道が現れたが、それは先ほど歩いた作業道だった。結局、下から峠にアプローチすることは難しそうなので、登山道を使い、峠から昔の峠道だと思われるところを歩いてみることにした。
小六所山登山口と書かれた立派な案内板から小六所峠を目指す。登山道は気持ちの良い尾根道で、途中の雀ヶ峠手前の登りでは日本海の眺めが良い。また、逆のほうには白山もうっすら望めたが、写真にはうまく写っていない。
雀ヶ峠を越え、山を巻くように進むと、小六所峠に着く。この峠の正式名称は解らないので、あくまでも仮の名前だ。この峠から北のほうに明らかに道跡と思うものが降りて行っている。今回はそこを歩くのがもうひとつの目的だ。
道は山肌をトラバースして進んでいる。結構道幅が広く、古い峠道にしては状態が良すぎる。その道は数百m進むと、谷のほうに降りていくようになり、そこには擬木の階段まで付けられていた。ここに来てこの道は30年程前に整備されたという遊歩道であることがはっきりした。この遊歩道は谷筋を越前西部3号線まで降りていくようだ。しかし、この道とは別にまっすぐ進んでいる踏み跡があり、それが古い峠道の跡だと思われた。先ほどと違って薮がひどい。
薮は濃いが道は良く踏みしめられており、昔は良く使われたようだ。山肌をトラバースして進んでいるその道はずっと続いていたが、次の谷からは更に薮が濃くなったので、その先に進むのを諦めた。この道は六所山登山口の辺りまで続いており、そこから古い六所山登山道があったあたりを通っていたのではないかと思われる。
また、峠のところには井戸のようなコンクリートで囲まれた丸い人工物があり、黒いゴムパイプのようなものが下に降りていた。後で、地元の人にお聞きしたところ、ここから近くのエボシ山にあるキャンプ施設に水を送っているそうである。
道跡は急斜面に出来た切れ込み程度だが、しっかりした跡が残っていた。急斜面を降りていくところにも薄い踏み跡があったが、トラバースして進んでいる道のほうがしっかり残っていたので、そちらのほうに進んでみた。しかし、本来の峠道は急斜面を一直線に降りているほうだったようだ。
その道はずっと崖のようなところをトラバースして進んでいたが、途中の谷からは更に道が険しくなってきたので、引き返すことにした、この道を進んでいけば血ヶ平辺りに行き着くと思われるが、そこまで続いたのかどうかは全く解らない。この辺りの山の奥地にも開墾した田んぼが散らばっていたと言うから、農作業のための作業道だった可能性もある。
海山峠に戻ると、峠から下に降りていく林道入口で草刈をしている人がいたので、お話をお伺いすると、その方は笈松の方で、この林道は血ヶ平のほうまで続いていると言う、その方の母上は昔森林組合で働いていたので、この辺りの山について詳しいから聞いてみたらどうかと進めてくださった。
お言葉に甘えて、母上君にお会いし、お話をお伺いすることが出来た。それで、この峠道は笈松から六所山に登るときに使った峠であることが解った。てっきり私のほうは茗荷から梅浦に出るときに使った峠だと思っていたので、良い話をお聞きすることが出来た。笈松から梅浦に越える峠は海山峠からもっと南にあったそうである。その道は今は林道になっているそうだ。笈松から行くとイチョウ峠を越え、更にその峠を越えて梅浦に出たそうである。その内機会があればその辺も散策したいと思っている。
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