日時 |
目的地 |
所在地 | |||||||||||||||||||||||||||
2014年4月25日 |
六所山(698.3m) 小六所山(642m) 花立峠(約590m) 雀ヶ峠(約610m) 小六所峠(仮称・約550m) |
越前町茗荷 越前町茗荷/梅浦 越前町茗荷/笈松 越前町茗荷/笈松/梅浦 越前町茗荷/梅浦 | |||||||||||||||||||||||||||
行動日程 |
花立峠(駐車したところ)10:20〜10:21旧花立峠10:25〜10:45雀ヶ峠10:45〜10:50小六所峠10:50〜11:10小六所山11:30〜12:00六所山13:00〜小六所山〜小六所峠〜14:00雀ヶ峠14:00〜14:20花立峠(駐車したところ) | ||||||||||||||||||||||||||||
参考資料 |
Web情報:国土地理院/基準点成果等閲覧サービス(三角点情報) 文献 : | ||||||||||||||||||||||||||||
これまでの山行記録 |
|||||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||||
≪注:赤枠で囲った写真にマウスポインターを当てると、ルート表示や説明が現れます。≫ 小六所山から六所山への登山道が整備されたと言うので行ってみた。六所山は元越知山の別山で、聖観音が祀られていたが、明治期の神仏分離により、別山の役割を終え、現在は越知神社近くに遷された。なお、今年6月8日に地元有志により六所山山頂に祠が復元され、聖観音が安置された。越知山は泰澄大師の開山で、1300年の歴史を持っており、六所山や越知山の周りには参詣道や修験道(行者道)が多数見られる。それらの一部は登山道として復活され、今でも使われているが、薮に埋もれているところも多い。越知山から六所山をつなぐ尾根筋にも参詣道があり、一町(一丁、約109m)毎に石仏が置かれていた。その道も大部分が薮に埋もれ、歩けなくなっていたが、今回地元有志により、花立峠から六所山に至る尾根道が再整備され、歩けるようになった。ただし、この尾根道は30年前にこの一帯が「県民いこいの森」として整備されたときに造られた遊歩道が元であり、昔の参詣道のルートとは一部違っているようだ。
花立峠からは展望がよく、重畳と続く丹生山地から福井平野や日本海、更に今日行く六所山の眺めが良い。東屋の近くにあるぶなの森と書かれたところから登山道が始まる。
数百m進むと小さな祠があり、多数の石仏や石碑が安置されている。ここが旧花立峠だ。登山道(参詣道)と十字に交わる道が茗荷と笈松を結ぶ峠道だった。ここにある石仏のいくつかは参詣道に一町ごとに置かれていた石仏である。ひとつだけ石仏の頭のところに、30丁と書かれてあるのが解ったが、他は読めなかった。先ほどの登山口から逆の尾根筋を進めば越知山だが、そこにも昔の参詣道が残っており、何体かの石仏があり、若い番号が振られている。しかし、この旧花立峠から先の参詣道には石仏が全く見当たらない。また、石仏が現れるのは六所山の山頂近くになってからである。林道工事でどこかに行ってしまったか、持ち去られてしまったようだ。
旧花立峠のすぐ下に林道越前西部3号線が来ている。そこに降りていく道が茗荷に至る峠道だったと思われるが、林道から先の道は消失してしまっている。ここから尾根道をしばらく行くと再度林道越前西部3号線にぶつかり、一旦林道に降りるがすぐにまた尾根に取り付く道が出来ている。登山道はここから先も尾根筋を歩くが、古い地図を見ると、破線で描かれた古い道はここから尾根の北側を通っているから、ここからしばらくは古道ルートとは違っているようだ。
しばらく行くと、よく手入れされた、日当たりの良い植林地に出る。そこには作業小屋らしきものがある。ここから少し行くとしばらく尾根を外れるが、急斜面に出来た道をひと登りすると、また尾根筋に戻る。はっきりとした古道の跡は解らなかったが、このあたりで古道と合流しているはずだ。後は尾根道を歩くことになる。
花立峠から30分弱で、雀ヶ峠(すずかとうげ)に着く。ここからの日本海の眺めは最高だ。ここには南のほうからも道が上がって来ている。悠久ロマンの森から登って来る道だ。ここからはこれから行く小六所山の展望も良い。
雀ヶ峠から小六所山の途中の鞍部に峠がある。名称は不明(仮称:小六所峠)だが、笈松から六所山に登るときに通った峠だったようだ。後日(5月10日)、この峠道を歩いてみたがしっかりした道跡が残っていた。越知山から六所山の参詣道はこの峠から尾根道ではなくこの峠道を使っていたと思われるがはっきりしたことは解らない。この峠道はこの後、昔の六所山登山道あたりを通って、六所山に至ったようだ。
登山道は尾根筋を通っている。もうひとつ山の鞍部に下りると、そこからは急登となる。このコースは緩いアップダウンの連続で、急な登りはない。ここが一番の急登だ。
ここからもアップダウンの少ない歩きやすい道が続き、しばらく行くと下に作業道(林道)が見えてくる。このあたりからは越知山の展望が良い。
登山道から作業道に降りる。以前この作業道は草がひどかったが、きれいに刈り払われていた。この作業道に降りると、また石仏が道の脇に現れる。一町毎に置かれた石仏だ。このあたりの石仏には50番台の番号が振られている。
日本海の眺めながら作業道を進んでいくと、登山道は再度山の中に入っていく。この登山道脇にも二体の石仏が見られた。Sさんが登山道整備のときに発見されたそうだ。
登山道は再度、作業道にぶつかり、しばらく作業道を進むと、五十八丁の石仏があり、ここから再度山道に入り、5分ほど登ると六所山の山頂に着く。
山頂に着くと、ちょうど12時、祠を復元する工事関係の人が休んでおられた。このレポートを書いている時点ではすでに工事は完成しており、6月8日に祠が担ぎ上げられ、聖観音が安置されたそうだ。帰りは少しルートを変え、作業道を歩いたが、その道の脇にも石仏が何体か祀られていた。ただし、これらの石仏は元の参詣道にあったものをそこに遷したようだ。
|